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へっぽこポケモントレーナーがノーマル統一でマスターボールランクに乗った話(中編)

この記事は中編です。

前編(ダル語りやら実際のパーティやら)はこちら

ryoushi28.hatenablog.com

この記事ではノーマル統一をやっていく中で気づいたことや、トップメタへの対策の仕方、選出の傾向やきついポケモンたちについてちょっと紹介したいと思います。

ノーマル統一の特徴

剣盾でのノーマルタイプ

ノーマルタイプは18あるポケモンのタイプの中でもかなり特殊なタイプだといえるでしょう。その名前が語る通り、「なんか普通の動物っぽいポケモン」やら、「何タイプを与えたらいいのかよくわからないポケモン」がノーマルタイプであることが多いです。

そのためこれまで様々な「よくわからないポケモン」にノーマルが配られ、これまで100種類以上のノーマルポケモンが誕生することになりました。その種類の多さは水タイプに次ぐ二位。バラエティではメジャータイプの一角を担っていたといっても過言ではないでしょう。

しかし剣盾では、俗にいう「リストラ」によってその多くが使用不可能となり、最終進化系では選択肢は18種類のみ。*1全18タイプでは13位となってしまいました。14位の電気にはロトムによるタイプの水増しがあり、15位のドラゴンは圧巻の平均種族値534*2*3があると考えると、実質的な「タイプパワー」は更に低いといえるかもしれません。

とはいえ、種類や種族値だけではタイプの強さを測れないのは事実。次は攻撃と防御の上でのノーマルタイプの特徴を見ていきましょう。

攻撃面でのノーマルタイプ

ノーマルタイプ自身は(さかさバトル以外では)どんなタイプの弱点も突くことができません。その一方で岩タイプや、耐性に定評のある鋼タイプには半減され、さらには環境にはびこるゴーストタイプに対しては無効と、決して通りがいいとはいいがたいでしょう。

そのため、僕がノーマル統一を組む中で「メインウェポン」としてノーマルわざを採用することはかなり少なくなりました。本来チラチーノの代名詞であるスイープビンタを不採用にしたのをはじめとして、ホルードエレザード、イエッサン♀にはノーマルの攻撃技を搭載していません。

ジジーロンハイパーボイスを搭載していますが、正直エルフーン一体のための技なのでランドロスが解禁されたられいとうビームに取って代わられると思います。

カビゴンにはじばくを搭載していますが、これは非ダイマックス時はメインウェポンというよりは切り札なので、これもノーカンでしょう。

これはノーマルというよりはタイプ統一パーティ全般としての傾向なんですが、タイプ統一を見たら一致ウェポンが通りづらいポケモンを相手が選出してくるので、実は一致ウェポンを打つ機会は少なくなるんじゃないでしょうか?(環境に満足に受けられるポケモンが少ないゴーストや水といったタイプは別かも)

他方、ノーマルタイプのポケモンは物理特殊共にサブウェポンが充実しており、メタを張ることに関しては多くのタイプよりも簡単です。一致ウェポンの貧弱さと合わさって、サブウェポンだけで技を組むことがあるくらいです。

防御面でのノーマルタイプ

ノーマルは弱点が格闘一つと少ないのですが、耐性もゴースト無効だけとあまりに少ない。そのせいでノーマル統一はノーマル、かくとう、ドラゴン、フェアリーの4タイプが一貫する始末。他にもこおり、どく、はがね、ひこうタイプがそれぞれカビゴンあついしぼう)、ホルードエレザードエレザードでしか半減できないタイプになっており、そのせいでとてもきついポケモンが多数存在します。

そもそも剣盾のノーマルタイプには複合タイプが7種類しかありません。これは全18タイプの中で炎タイプ、格闘タイプと同数のワースト2位タイ*4で、一位の悪タイプ(14種類)の半分です。これはひどい

比較として他のタイプ統一を見てみると、電気統一や毒統一は一貫するタイプがなく*5、鋼統一は1つ、水統一をはじめとした6つのタイプ統一は2つしか一貫するタイプがありません。

ノーマル統一の4タイプ一貫よりひどいのは炎統一の6、岩統一と氷統一の5くらいですね。炎統一と岩統一はその代わりとして耐性もそこそこあったりするので微妙なところ。*6

ノーマル統一特有の悩み

タイプ統一の「利点*7」の一つに、「相手の選出が読みやすい」というものがあります。

例えば炎統一だったら、炎に抜群を取れたり、炎を半減できたりする水タイプや岩タイプのポケモンが選出されるとおおむね予想できるでしょう。

逆に炎に弱点を突かれる上にメインウェポンも半減される草タイプや虫タイプは特別な事情がない限り選出されないと予想できます。

あらかじめ出されるポケモンがわかっていれば選出もそれに合わせて決められますし、裏が想定できていれば交換読みや安定択も取りやすくなるでしょう。

選出されるポケモンがわかってくると、個体も統一パ用の調整ができるようになります。一般的には確定枠に入るような技でも、統一では必要なくなり、より明確な仮想敵を屠るための技を採用することになるでしょう。

しかしノーマル統一は少し話が変わってきます。「ノーマル統一に明確に刺さっているポケモン」と「ノーマル統一に刺さっていないポケモン」というのがそもそもかなり判別しづらいのです。

ノーマル自体はなんの弱点も突くことができないので、誰の登場を抑制することもできません。ゴーストに無効化、岩と鋼に半減されはするので、例えばミミッキュバンギラスドリュウズなどが飛びぬけて出てきやすいかというと、実はそうでもありません*8。この三体はノーマル技を受けることはできますが、高威力の格闘技を搭載していることはほとんどなく、そもそもノーマルポケモンのサブウェポンで狩られるかもしれないからだと考えられます。

また、ノーマルに弱点を突くことができる格闘タイプはそもそも環境にほとんどいません。*9ダイジェットに弱点を突かれてしまうことや、ドラパルト、ミミッキュ、アーマーガアなどのトップメタにあまり相性がよくないことが原因でしょう(にわか分析)。

そのため、タイプ統一の中では(たぶん)トップクラスに選出予想がしづらく、S1とS2合わせても選出予想が当たったのは3回くらいしかありません*10

タイプ統一の持つ「利点」もうまく使えないノーマル統一はどう戦えばいいのでしょうか?

vsトップメタ

具体的な選出傾向はそもそもやってみなきゃわからないので、ノーマル統一を組む際にはまず明らかに苦手そうなトップメタをメタることを考えました。ここでは実際にトップメタをどう倒すのか見ていきたいと思います。参考としてポケモンソルジャーさまの最新のマスターボールランクTOP30

【ポケモン剣盾】ランクマッチ シングルバトル集計とその考察【シーズン2後期】 | ポケモンソルジャー【ポケソル】

を上から見てきましょう。流石に数が多いので、ポケモン自体の解説は省きます。また、簡単に何とかできるポケモンはすぐ終わってしまうかと思います。

一応各ポケモンの選出率(選出された回数÷相手のパーティにいた回数)も載せますが、そもそも対戦回数が少なすぎて統計として意味をなしていないことと、3体見ることなく敗北してしまった場合があるので実際よりも低くなっていることに注意してください。

ミミッキュ

剣盾初期で最もその強さが喧伝されたポケモンと言えばミミッキュでしょう。ノーマルタイプを無効化できるともあって、僕も最初は徹底的にミミッキュをメタりました。ホルードウォーグルへのとびはねる / ブレイブバード + アイアンヘッドの搭載、カビゴンへのアイアンヘッドの搭載、そしてチラチーノの採用がそれにあたります。

特にホルードはテンプレ行動*11をする剣舞珠H4ミミッキュを相手にダイジェット+ダイスチルで56.2%で無傷突破、43.8%を引いてもダイフェアリー一発だけで被害を抑えられ、S一段階、B一段階上昇で次につなげられます。ダイスチルの火力はオノノクス*12より高く、鋼タイプでもないのに化けの皮ダメ+ダイスチルでダイマックスミミッキュを落とすことができる火力はかなり珍しいといえるでしょう。

チラチーノミミッキュより速く、相手が初手ダイマックスをしてこなければロックブラストかタネマシンガンで化けの皮を貫通して高確率で赤ゲージまでもっていくことができます。余裕をぶっこいて剣の舞などをしていたら、かげうちが通らないことも相まって何もできずにミミッキュが沈んでしまうというわけです。

しかしいざ潜ってみれば、あまりミミッキュに苦しめられることもありませんでした。確かにホルードチラチーノミミッキュと対面すれば勝てる、というのは役に立ちましたが、ミミッキュが原因で負けたこと自体がそもそもなく、拍子抜けでした。ミミッキュの選出率も低く、むしろ見かけることの方が珍しかったと思います。

それもそのはず。よく考えてみれば、ミミッキュの強みである「ダイホロウで敵を強引に崩せる」「ダイマックスが終わったり、自分より素早いポケモンが出てきてもかげうちで爪痕を残すことができる」という強みは、ノーマル統一には全く、全く効果がないわけですから。

ゴースト技を失ったミミッキュは実質じゃれつくワンウェポンみたいなものなので、出てこないのも納得でした。アホですね。

結局、ウォーグルは解雇し、ホルードアイアンヘッドも抜くことになりました。チラチーノはそもそも連続技を打つポケモンなので、ミミッキュがいなくても技構成は変わりませんでしたが。

いまでは相手のパーティにいても、他に刺さっていればチラチーノを選出するくらいで、あまり意識していませんね。

S2選出率は25%でした。

ドラパルト

第8世代の600族ドラパルト。こいつは明確にノーマル統一の天敵です。

ゴースト技が通らないのはミミッキュと同じですが、ドラパの場合はドラゴンアローがあるのと、おにびなどの搦め手や、炎わざなどのサブウェポンがあります。ドラゴンアローはこちらに一貫している上、タスキを貫通するやべーわざなので、しっかり勝てるポケモンをあてなければ一体持っていかれます。

うちのパーティのタスキはエレザードで、上から高火力を押し付けてくるヒヒダルマやエースバーンに唯一非ダイマックスで勝てるポケモンなのですが、エレザードは打って変わってドラパルトに全く打つ手がありません。なので、ヒヒダルマなどとドラパルトが両方入っているパーティは先発読みを間違えるとそのまま一体持っていかれることになります。

対面からだいたい勝てるポケモンとしては、イカサマ持ちのスカーフホルード、はたきおとすチラチーノ、ハバンジジーロン、メガネイエッサンといったところです。

しかし、チラチーノやイエッサンは耐久が低く、いじっぱりドラパルトのドラゴンアローでも撃沈する可能性が生まれ、珠やハチマキだったら希望は無くなります。

特にハチマキドラパルトはドラゴンアローでホルードもハバンジジーロンも一撃なので、ホルードの技が固定されているところで出されるとそのまま全抜きされて負けルートです。

なお、カビゴンDDラリアットを搭載していたこともありましたがH4ドラパルトも余裕で倒せなかったのでやめました。カビゴンでドラパルトはどう見ればいいんでしょうか?ダイマックス?*13

S2の選出率は43%でした。

ドリュウズ

ドリュウズはよく出てくるポケモンではありますが、ある程度メタっているので苦労はそんなにありませんでした。

ホルードがほとんどの場合打ち勝てるのと、エレザードが波乗りや気合玉、ジジーロンが大文字、カビゴンアームハンマー、イエッサンがマジカルフレイムでそれぞれ抜群を取れるのが大きいですね。

特にエレザードは、へびにらみで機動力を奪ってから波乗りや気合玉を打てるので案外ドリュウズ対策になりました。S2まではわざとすながくれで採用していたので、砂下ですなかきドリュウズと対面してもへびにらみ→なみのりを確実に決めることができるのが大きいです。S3からはかんそうはだにするつもりなので、少し重くなるかもしれません。

S2の選出率は54%でした。

トゲキッス

いなくなってほしいポケモン四天王その1。めちゃくちゃ重い。特殊面ではエレザードジジーロンが10万ボルトで抜群を取ることができるのですが、トゲキッスの特殊耐久の高さではとても一撃で落とすことはできません。

物理面ではチラチーノがロックブラストで落とすことができるのですが、相手がわかっていれば初手からダイジェットを打ってくるのでそのままチラチーノは吹き飛びます。素早さが一段階上がり、弱点保険持ちだった場合は更に特攻が二段階あがるのでもう手が付けられません。

ホルードからアイアンヘッドを抜いたも災いしているといえるでしょう。ダイジェット合戦を仕掛けても当然じり貧になってしまいます。

抑制力としてはカビゴンがおり、わるだくみを積まれていない状態で対面すればなんとか打ち勝つことができるとは思います。ただし、これもアイアンヘッド/ダイスチル頼りなので弱点保険持ちの場合は怪しくなってしまいますね。H120振りくらいまでならじばくで確定一発なので、何が何でも起点にならないためにじばくを選択することもあります。

総じてうまく対面を作らないとダイジェットかわるだくみの起点になってしまうのでかなり危ないポケモンです。

S2の選出率は60%でした。

アーマーガア

 S1の敗北は大体こいつにしてやられました。アーマーガアははがね / ひこうタイプなので、鋼の突破をホルードに任せているように見て取れるノーマル統一にはほぼ確実に出てきます。ホルードダイマックスしたところにあと投げされると有効打もなく、特に削れないままダイマックスが終わってしまいかねません。

しかし、アーマーガアを見たらジジーロンエレザードを絶対に選出し、温存することを意識すればむしろやることがわかっているのでかなり安定して勝てました。アーマーガアは基本的に、ブレイブバードかボディプレスで全抜きを狙うためにビルドアップかてっぺきを選択することが多く、一ターンの隙ができてしまっているので、そこを突けばむしろ簡単に処理できるようになりました。

S2になってホルードにほのおのパンチ、カビゴンにヒートスタンプを仕込んでからはこの二体のダイマックス中に出てきてもダイバーンで処分できるようになり、さらに安全になりましたね。

また新規採用したイエッサンも、メガネトリックでうまくアーマーガアの積み技を縛ることでほとんど無力化することができ、ある程度有利であるといえるでしょう。ボディプレスも等倍で受けられます。

S2の選出率は80%でした。

サザンドラ

特段メタっていないポケモンです。弱点をつける技もノーマルへの耐性も持っていないからか、ほとんど出てくることがなかったので苦戦することもなかったのですが、よく考えればスカーフで上からあくのはどうやらりゅうせいぐんやらを打たれるだけでパーティが半壊しかねないので要注意でしょう。たぶん。

一応カビゴンアームハンマー、ハバンジジーロンの流星群で対面から打ち勝てるかと思います。イエッサンもマジカルシャインを搭載していますが、交換読みか相手のこだわり以外では勝てないでしょう*14

S3からはホルードにばかぢからを搭載することも考えているので、搭載されればスカーフ以外は上から一方的に狩ることができますね。

S2の選出率は13%でした。

ガラルヒヒダルマ

いなくなって欲しいポケモン四天王その2。スカーフが最も多いと思いますが、そのスカーフヒヒダルマにはパーティの全員が確定一発を取られます。ほとんどのノーマル にはばかぢから、飛行タイプにはつららおとし、エスパータイプにはとんぼがえりが抜群で入る上に、そもそもつららおとしを連打しているだけで低耐久のポケモンは例外なく吹き飛びます。

更にパーティ最速であるスカーフホルードを抜いているので、必ず一撃は入れられてしまいます。

こちらの対策としては、エレザードで一発耐え、へびにらみを入れて機動力を奪い、攻撃を入れるくらいしかありません*15。本当にこれしかありません。本当に。

ハチマキであれば一転してチラチーノホルードエレザードが殴り勝てるようになるので是非ともハチマキであってほしいものですね。ハチマキが嫌なのはダイマックスジジーロンを使っている場合くらいでしょうか。

S2の選出率は50%でした。二回しかそもそも相手のパーティに登場せず参考にならないので、S1の選出率83%を記載しておくとその脅威がわかりやすいでしょう。これ以降はあまりにデータがない場合はS1のデータを使うことにします(やっつけ仕事)。

ウォッシュロトム / ヒートロトム

 エースホルードが絶望的に相性が悪いこと以外は特筆すべきことはありません。だいたい力押しで勝てます。

チラチーノがH252をタネマシンガン / ロックブラストで確定一発にできるほか、カビゴンのじばくで力押しもでき、エレザードジジーロンでも押し勝てます。

実際にはオボンだったりおにびだったりで猪口才な動きをしてくるんですが、それでもロトムにしてやられたことは記憶にありません。

S1の選出率は23%と22%でした。

カビゴン

何気に重いです。圧倒的な火力があるわけではありませんが、地味に格闘技も持ってることがあり、また固いのでかなり力押ししづらい印象でした。ただほとんど遭遇しなかったので何もわかりません(低ランク)。

キョダイマックスキョダイサイセイがハマると強く、うまくやられないように注意したいと思います(中学生が体育館での講演会後にしぶしぶ書かされる感想)。

S1もS2も低ランクでは全然いませんでした。

ギャラドス

個人的にはでんきわざのないホルードをかなり一方的につぶせるためかなり警戒はしているので、エレザードジジーロンを必ず連れて行くようにしていました。

ギャラドス自身がタイプ一致で弱点をつける相手がいないためか、あまり出てくることはありませんでしたが。ダイマックスしたときはダイアースで特防を上げてでんきわざを耐えてくるなど、厄介なときは厄介でしたね。ダイマックスしない場合はおやつになることが多かったです。

S2の選出率は25%でした。

11位以下

カバルドン:重めだがそもそもあまり見ていない。カバドリならエレザードダイマックスさせて天候を書き換えることも視野に入れている。

エースバーン:いなくなってほしいポケモン四天王その3。めちゃくちゃに重い。ヒヒダルマと同じような重さ。エレザードで飛び膝を耐え、へびにらみでなんやかんやする。ラムは知らない。あるいはスカーフホルード地震。スカーフやタスキは知らない。リベロ来たらどうするこのポケモン

パルシェン:本当にダメ。いなくなってほしいポケモンチャンピオン。からやぶパルシェンを倒すためにエレザードきあいだまを抜いてでんこうせっかを採用したくらい。一応H4ならチラチーノが超高確率で倒すことができるが……。カビゴンも分は悪くないが、ダイマックスして受けることになり、わざの選択が超重要になってくる。S1の選出率は80%で、S2は驚異の100%。

ギルガルド:地味に重い、というかノーマルを無効化したうえでいろいろな耐性を獲得できるので重くないわけがない。インファイトを持っていることが多く、だいたい一撃で吹き飛ぶ。ホルードなら多くの型に勝てることが多いが、ダイマックスしないと勝てない型も多く安定しない。チラチーノの叩き落とすも弱点保険で藪蛇になることが多い。やっぱりエレザードで安心安全のへびにらみがいいだろうか?S2の選出率は67%。

ニンフィア:そこそこ重いが、カビゴンで割となんとかなるし、ジジーロン以外なら一方的に負けはしないのが救い。

バンギラス:固くて固い。ただし、岩が弱点のポケモンはいないのが嬉しい。ホルードがかなり有利なのと、カビゴンも4倍弱点を突くことができる。チラチーノもH4バンギラス*16ならタネマシンガンで確定。

ドヒドイデドヒドイデを見たらホルードを入れる、ドヒドイデを倒すまでホルードを温存する、を守ればそこまで怖くはない*17エレザード、イエッサン、ジジーロンでも抜群がつけるので、最初の印象よりは怖くなくなった。

パッチラゴン:スカーフだとだいたいのポケモンが沈むのだが、スカーフならホルードでだいたい何とかなる。最悪はりきりの外しに賭けよう……。ハバンジジーロンなら何とかしてくれるとも思う(対面経験なし)。エレザードのへびにらみが入らないのが地味に厄介なポケモン

ナットレイ:炎わざを搭載していなければまあ倒せないと思っていい。お前のためにカビゴンホルードにほのおのパンチを積んでるんだぞ、もっと出てこい!S2では一度も相手のパーティで見なかった。

21位以下

ブラッキー:いなくなってほしいポケモン四天王その4。安定して倒す方法がなく、1.5体くらいで力押しすることになりがち。カビゴンのダイナックルで積んだらイカサマで葬られたのがトラウマで、正直ブラッキー入りのパーティを見ると負を覚悟するくらいには苦手。あくびループを脱するためのダイサンダーをどこで切るのかが勝負の湧かれ道。イエッサンが対面できればトリックで機能停止させられると思うが、いまだその機会は訪れていない。

オーロンゲ:壁張りオーロンゲはイエッサンのトリックでどうにかする、以上!そもそもオーロンゲの弱点を突けるわざがこちらに乏しく、いるだけで壁を張られ不利な展開を押し付けられがちになってしまうのが課題。挑発持ちを入れるスペースもあまりない。イエッサンはサイコメイカーでこちらにたいするオーロンゲの補助技を無効化することができるのがめちゃくちゃ偉く、正直イエッサンを入れておけばいいと思っている。実は選出率はあまり高くなく、S1は37.5%、S2は50%だった。

ガマゲロゲ:相対したことがない。チラチーノのタネマシンガンでなんとかする。

アイアント:かなり重い。低ランクではあまり見なかったので対策はしていなかったが、ヒヒダルマやエースバーンと同様の重さである。エレザードを合わせることさえできればへびにらみを入れられることができ、であいがしらにさえ注意すれば炎わざでワンパンなので、立ち回りと選出が要求されるだろう。

エルフーン:コットンガードがある場合物理ではいかんともしがたいので、ジジーロンハイパーボイスでなんとかしたい。アタッカーでもなければムンフォ一発で沈むことはないため、ぎゃくじょうこみである程度有利に試合展開ができるだろうか。

リザードンチラチーノでロックブラストを打てばB特化ダイマックスですら50%で沈むが、最速リザードンとは同速で、ダイジェットやダイバーンはサンパワー発動中でなくとも耐えない。ダイマックス権がある場合はかなり危険な勝負になる。あついしぼうと高い耐久を活かしてカビゴンで相手することも可能なほか、ジジーロンエレザードでも抜群を取れるので、そこまで苦ではない。

ラプラス:何気に重い。特殊方面は恐ろしく固く、エレザードジジーロンでは全く安定して有利な展開にはならない。しかし物理のホルードチラチーノカビゴンは全員が抜群技を持っているので、そこまで恐れる相手ではないことに今気づいた。

トリトドン:タネマシンガンで倒す。

ウオノラゴン:かなり重い。エレザードかんそうはだにすれば上手くやれば完封できるが、エラがみが一貫している選出をとれなくなるだけでもその圧の強さが理解できる。ハバンジジーロンの腕の見せ所だろう。

カットロトム:パーティ的にはヒートやウォッシュとは別の対策が必要になる。チラチーノエレザードで相手ができなくなるが、代わりに炎持ちのホルードカビゴン、イエッサンで相手が可能になる。物理勢はおにびを入れられると機能停止してしまうので気を付けたい。

あとがき(?)

この記事を後編にしようと思ったらまた10000文字を超えました。この記事は中編になります!俺の馬鹿!

次回は立ち回りやら選出やらの話をできたらしようかなあと思ってます。

そんなに内容はなさそうなので3000文字くらいで収まることを願いましょう。

*1:図鑑番号で計上

*2:シルヴァディは道具を持てないため除く

*3:ちなみにメタモンを除いたノーマルタイプ最終進化の平均種族値は487

*4:1位は岩タイプの6種類

*5:ここでは相手の特性を考慮していないため、毒タイプは型破りドリュウズに蹂躙される(電気統一には一応スピンロトムがいる)

*6:氷統一は耐性も氷だけで、しかも無効にはできないので明確にノーマルよりひどい

*7:ここで「利点」と書いたのは、相手の選出を誘導してそれを叩くことをコンセプトにするなら当然タイプ統一じゃない方が組みやすく、本当の利点とはいいがたいからです。タイプ統一の本当の利点は勝てると気持ちいいことくらいしかない。

*8:S2ではこの三体の選出率(選出された回数÷相手のパーティにいた回数)は ミミッキュ:25% バンギラス:25% ドリュウズ:54%

*9:S2の31戦(少ない)でみたのはズルズキンローブシン、ネギガナイト、ドクロッグルチャブルのそれぞれ1回のみで、ポケモンソルジャーさまの非公式集計でもローブシンがTOP30を出たり入ったりするのみ

*10:普通に実力不足という説もある

*11:ここでは「初ターン剣の舞→ダイマックスして珠攻撃」を指す

*12:オノノクスはそもそもかたやぶりなので、良識あるミミッキュ使いはオノノクスと対面した場合舞ったりはしない

*13:一応ダイアークなら確定一発

*14:あくタイプはキテルグマかタチフサグマがいなければ一貫しているのであくのはどう以外でこだわっていることも少し考えづらい

*15:一応S2で使用したカビゴンは陽気スカーフのばかぢからを25%の確率で耐えます。頼るかそんなもん

*16:そんなものはいない。

*17:これを守らなかった試合で完全に詰まされたが、これを守るようになってからはドヒドイデに負けたことはない