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自称ライトゲーマーの僕が大学3年生にして初めて3Dアクションやってみた話【ASTRAL CHAIN】前編

注意!

 ・この記事はASTRAL CHAINに関するネタバレを含みます。

 ・この記事はASTRAL CHAINに関する有用な攻略情報を含みません。

 

 

3Dアクションと僕

3Dアクション。

今やビデオゲームの中でも大きなシェアを占めるこのジャンルには、多種多様な会社の多種多様なソフトが属している。

僕の世代ではやっていない男の子の方が珍しかったであろう、MONSTER HUNTER。

それ自体で一つのジャンルを形成しているといえるであろう、FPSやTPS。

他にもアーマード・コア無双シリーズなどが該当するだろう。

 

令和2年になった今、人気ゲームの半分、いやそれ以上が3Dアクションだといっても過言ではないだろう。*1

このご時世、ゲーマーを名乗っている人間で、3Dアクションを一つもやったことのない人間は珍しいのではないのだろうか?*2

 

ところがどっこい、いるのである。

このご時世に。

ゲーマーを名乗っていて。

3Dアクションをやったことがない人間が。

そう、僕である。

 

僕が私生活の中で最も長くの時間を費やしている趣味がゲームである以上、僕が「ゲーマー」を自称するのもおかしくはないと思う。

ポケモンのプレイ時間をカンストさせたこともあるし、1週間ずっとゲームしかしてなかったこともあるし、「今日はゲームをしたいから……」と言って友達と遊ばない選択をしたこともある。

これがゲーマーでなかったらなんだというのか?*3*4

しかし一方で、僕は3Dアクションゲームをやったことがない。*5これは僕が任天堂を信奉し、任天堂のハードしか持っていないことに起因しているのだとは思うのだが、任天堂からも出ているモンハンや、ピクミンスーパーマリオギャラクシーなどもやったことがないのであながちそれだけが原因ともいえないだろう。

ではなぜ3Dアクションをやったことがないのか?

答えは「操作が難しいから」である。

世の中にはそのスピード感から、「アクションゲーム自体が苦手」という人もいるが、少なくとも僕はその類ではない。難易度はさておき、スーパーマリオシリーズや星のカービィシリーズスマブラシリーズ*6などは嗜んでいる。

しかし3Dアクションは話が違う。

3Dアクションはその性質上、「身体の移動」「視界の移動」という二つの移動が必ず必要になる。ゲームによっては「視界の移動」をアシストしてくれるものもあるだろうが、結局それもその場しのぎにすぎず、ある程度まともなプレイをするためには必ず「視界の移動」を使えるようになる必要があるだろう。

そして僕はこの「視界の移動」が凄まじく苦手なのである。

僕の脳のキャパシティでは体を移動させるだけで限界なのだ。マリオカート*7をやっているときに体ごと傾いてしまう人間に難しいことを要求しないで欲しい。

僕に3Dアクションをやらせたらあらぬ方向に攻撃を繰り出し、死角にある罠に引っかかりまくり、知らないうちに落下しているに違いない。

しかも3Dアクションってやつは攻撃の当たり判定がわかりづらい。こっちの攻撃は当たらないし、あっちの攻撃はかわせない。僕の空間把握能力では3Dアクションをやろうなんて土台無理なのである。

そんなわけで、友達がハンターデビューしたり、銃で敵を惨殺するようになっても、僕は相変わらず草むらを歩き回っていてボールでモンスターを捕まえていたのであった。

そんなこんなで初めてビデオゲームにハマってから約15年、21歳になるまで僕は3Dアクションゲームとは無縁の生活を送っていたのである。*8

しかしゲーマーたるもの、やはり各ジャンルのゲームは一度は触ってみたいと思っていたのも事実。

折に触れて3Dアクションデビューをしようと思っていたのだが、ハードに恵まれなかったり、対人メインのゲームはやりたくなかったりで結局ここまでノータッチだったのだが、つい先日その機会が訪れた。

 

ASTRAL CHAINとの邂逅

3月上旬のある日、折角の春休みなので何か新しくゲームを始めたいと思った僕はあるものの存在を思い出した。

ニンテンドーカタログチケット。

Nintendo Switch Onlineに加入している人だけが購入できる、対象のSwitchソフトの中から2本を9980円で購入できるチケットである。

ec.nintendo.com

対象ソフトはほとんどが6578円以上*9であり、2本購入すると明らかにお得なのがわかる。

スマブラゼル伝ポケモン剣盾、FE、マリオメーカー2なども対象となっていて、気になるソフトがあるならば是非利用したいところだ。

「何かゲームを始めたい」という漠然とした気持ちしか持っていなかった僕は1万円を握りしめてコンビニに行き、マリオの描かれたカードを二枚購入して早速このカタログチケットを購入した。

一本は妹のリクエストもあり、『スーパーマリオメーカー2』に決定。

問題はもう一本である。

ド安定の『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』か?

友人も大絶賛していた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』か?

予てからやってみたかった『ファイアーエムブレム 花鳥風月』か?

スマブラにも登場している『Xenoblade』シリーズの最新作、『Xenoblade2』か?

 

悩みに悩んだ挙句、僕が注目したのは価格だった。

このラインアップの中の最高額*10は8778円で、二本のソフトが該当する。

片方は前述した『Xenoblade2』。

そしてもう片方が今回取り上げる『ASTRAL CHAIN』である。

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www.nintendo.co.jp

ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)はプラチナゲームズ開発のSwitch用3Dアクションゲームである。イマイチ日本では話題になった感はないものの、シリーズものが強いこの業界の中で完全新作ながら世界で100万本売り上げている。どうやら評価もなかなかに悪くないようだ。

設定としては近未来、異次元からの侵略者「キメラ」を退けるために主人公が奮闘する物語になっていて、近未来のデバイスやメカ、そしてメタリックな姿かたちの敵と少年心をくすぐる要素満載である。*11

カタログチケットのラインアップに並んでいるこの心を惹かれるビジュアルに、中二病患者漁師はどうして抗えるだろうか、いや抗えない。

しかも値段は8778円で、実質43%引きである。これほど3Dアクションを試してみるに適した機会はなかなかない!

ビジュアルの魅力、そして値段のお得感が決め手となり、即購入したのであった。

 

僕 vs 人生初の3Dアクション

結論から言ってしまうと、ASTRAL CHAINは多分*123Dアクション入門向きではない。

これは操作システムが悪いとかではなく、ASTRAL CHAINのコンセプトによるものである。

ASTRAL CHAINでは、主人公の味方となって戦ってくれる「レギオン」という存在が鍵となっている。

ギオンと一緒に敵を攻撃したり、レギオンに敵を任せている間に自分も別の敵と戦ったり、レギオンの力を借りて仕掛けを解いたり、レギオンに引っ張ってもらってジャンプをしたり、とにかくレギオン祭りである。

そしてこれこそがこのゲームが3Dアクション初心者の僕を大いに苦しめる要素となったのだ。

ギオンは敵に近づければ自動的に攻撃してくれるため、攻撃指示は必要ないのだが、逆に言えば攻撃以外の指示は全て必要。

移動、スキルの使用、レギオンの種類の変更、突撃、撤退、仕掛けの解除は全てプレイヤーの操作で行う必要がある。

これはつまり、ASTRAL CHAINには「身体の移動」「視界の移動」に加えて「レギオンの移動」があるということに他ならないのだ。

2種類の移動でパンクしていたのにいきなり3種類の移動が必要なゲームをやる馬鹿がいるか。

というわけで、最初はかなり苦戦していた。

壁に追い詰められた際は敵やレギオンどころか自分の姿も見えない状態で音だけを頼りに攻撃ボタンを連打し。

ギオンに引っ張ってジャンプしてもらうステージで10回ほど落下し。

挙句の果てにはテンパってボタンを連打してレギオンとともに敵の前で踊りだし*13たりもした。

しかし慣れというものは恐ろしく、3Dアクションの素養のない僕でも一度もゲームオーバーすることなくクリアすることができたのである。*14

慣れだけではなく、ASTRAL CHAINのチュートリアルが結構丁寧だったのもあると思う。各動きのチュートリアルを割といつでも再確認することができる上に、最初の方の敵や仕掛けでで主要な動きを確認できるので結構親切だと感じた。*15

3Dアクション初見の僕でも楽しんでクリアまで行けたので、3Dアクション好きにはもちろん、3Dアクションにあまりなじみのない人にもぜひやってもらいたい。

 

今日は遅いのでここまでにしておく。

これ以降は多分後編になるかな?

*1:明らかに適当を言っている。

*2:実は普通に結構いるんじゃないかとは思っている。

*3:社会不適合者

*4:「この程度じゃゲーマーじゃないだろwww」と思った人は反省してほしい、これは社会一般では十分ゲーマーだし、下手したらゲーム中毒扱いである。

*5:厳密に言うと嘘で、友達の家で少しだけピクミンやら3DSパルテナシリーズをやったことはあるが、購入したこともがっつりやったこともない。

*6:ここでスマブラの実力について言及しようかと思ったが、SPでVIP直前まで行ったことがある、ではあまりに悲しかったのでやめた。アクションは何をやっても平均よりは強い、とある程度言えるくらいの実力しかないのが少し悲しい。

*7:よく考えたらマリオカートは3Dでアクションだし3Dアクションなのでは?と思ったが、後ろを向く以外の「視界の移動」がないので3Dアクションではない(勝手な定義)。

*8:実は3Dというだけならマインクラフトをやっているのだが、あれは戦闘主体ではないからいいのだ。そもそもマイクラの戦闘は奇襲に限ると思っているビビりである。マイクラで一番嫌いな敵は紙魚

*9:唯一の5000円台が「超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido」である。このゲームはなんですか?

*10:2020年3月15日現在

*11:どうにも説明がへたくそなので、自分で調べたりやったりして欲しい。

*12:比較対象がないので断言はできない。

*13:やったことがある人ならわかるかもしれないが、近くに敵がいない状態でZLとZRを連打しているとレギオンの突撃とチェインジャンプを短い間隔で繰り返す摩訶不思議な動きを披露することになる。

*14:難度は「有利」「拮抗」「極限」とあるなかで最低難度の「有利」で、HPを失ってもデフォルトで6回までよみがえることができるため、正直アクションの基本を理解していれば誰でもクリアはできると思う。

*15:これも比較対象がないので断言はできない。